板金塗装修理 スズキ スイフト フロント周り修理
- 2013年12月16日 |
- 鈑金塗装 修理事例 |
東松山市内の自動車業者様から
スズキ スイフトの板金塗装修理の依頼です。
お客様は自宅の門扉にぶつかってしまったそうです。
バンパーとヘッドライトの横のパネル(フェンダー)を交換します。
両方とも直りそうですが、バンパーは反対側にも損傷があり
フェンダーは修理と新品部品の価格の差があまりないので
交換となりました。
※ 後日、時間があったので、交換したフェンダーを鈑金してみました。
バンパー、ヘッドライトなどを外してみると
中のパネルの取り付け部分(ブラケット)が曲がっていました。
クランプ(金色の所)で挟んで引っ張り、ブラケットの取り付けの
根元の部分を直します。
ブラケットはクランプで挟んで壊れてしまったので
この部分だけ部品で供給されるので交換します。
新品のパネルを付けてブラケットの位置を合わせます。
フェンダーパネルは錆止め処理されて、こんな色で供給されます。
ブラケットのスポット溶接をドリルで削って外し
新しいブラケットをスポット溶接で付けます。新しいブラケットの
丸い跡がスポット溶接の跡です。
溶接箇所に錆止めを塗った後、塗装します。
最近の車はコストダウンのため、外装の色とエンジンルームの色が
違うので似た色を作って塗ります。この車は濃いグレーでした。
次に、天気がいいので外装の色を調色します。
車のカラーコードを機械にいれて
塗料メーカーのデーターを取り寄せます。
最近の車に多いのですが、2コートメタリックパールといって
メタリックとパールの両方入っています。
70%黒の原色で残り30%に青のパール、メタリック、赤が
入っています。
車のボディーに張り付く、テストピースに
作った色をスプレーガンで吹きつけ、原色を足したりしながら
微調整し見比べます。
太陽の光は強烈です。ボディーの色は焼けて変色しています。
微調整はかかせません。
いい色ができました。
しかし、太陽光、人工太陽灯、水銀灯、蛍光灯など
全ての光源のもとで、同じに見える色を作るのは不可能なので
塗装した箇所を判りづらくするのに隣接するフロントドアを
「ぼかし」といってグラデーションに塗装します。
お客さまからしたら「同じ色が作れないの」と、思われるかもしれませんが
様々な理由があり、外車ディラーを含めて
殆どの工場で行っている作業 といっても差し支えないと思います。
ドアを「足付け」といって塗料がよく密着するように
2500番のサンドペーパーで綺麗に磨きます。
交換パネルはオービタルサンダーで
表面を「足付け」します。
塗装が他の箇所に
飛ばないように ほぼ一周マスキングします。
最初に交換パネルにノンサンディングサフェーサーを塗装します。
上塗りの前に研ぎも強制乾燥もいりません。
この辺の作業は、各工場 様々なやり方があります。
ベースの紺のパールを交換パネルに吹きつけ
ドアにはグラデーション「ぼかし」塗装を施します。
交換パネルを、ボディに取り付けしないで塗装する場合は
スプレーガンの吹き付け圧力や、運行速度などを注意をしないと
同じ調合した色を塗っても色味が変わってしまいます。
この塗装はベースの黒のパールとクリアーの層で二層になっている
2コートパールという塗装で、ベースの色を塗った段階では真っ黒で
全く艶がありません。
ベースを塗ってから少し時間をおき(セッティング)
クリアーを塗ります。
分かりにくいですが、クリアーを塗ると青みも出て艶々になりました。
10分程すると指触乾燥といって表面がベタベタしなくなるので
乾燥機で熱をかけます。15分位で塗料が硬化して
次の磨きの工程に進むことができます。
ドアミラーなど、プラスチックの部分は溶けてしまうことがあるので
銀色のビニールなどを貼り、熱を反射させて保護します。
交換したパネルを取り付け塗装中付いた埃をとって
全体を軽く磨きます。
この後、ヘッドライトやバンパーを付けて終了のはずでしたが
新品のバンパーの梱包を取ってみると、塗装されていませんでした。
メーカーから供給されるバンパーは塗装済みが多いので
油断していました。確認不足です。
気を取り直してバンパーを塗装します。
このバンパーは、供給時点でノンサンディングサフェーサーが
吹き付けてあります。多少埃が付いているので
軽く磨いてから塗装します。
上の画像は1回ベースの黒を吹き付けたところです。
あと2回吹き付けて、じょじょに色を付けていきます。
何とか塗り終わりました。
納期を1日延ばしてもらいました。申し訳ないです。
塗り終わったバンパーにフォグランプ、グリルなど、付属品を付け替え
車両に取り付け完成です。
修理費は、税込 157,500円でした。
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今回は当店をご利用頂きまして有難うございました。
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