このＨＰを見てご来店頂いた東松山市内のお客様です！

アルト ラパンの板金塗装修理の依頼です。
他車と接触してしまったそうです。

女性のお客様ですが「ホント困ったな・・」と
言った感じでご来店されました。
フロントから見ると、何もないようですが・・

損傷箇所はこちら・・
お客様は「１０万円位で直りますか」と言うことでしたが
ぱっと見たところ２０万～かかりそうです。
そこまで修理代がかかってしまうのであれば
車の買い替えも視野に入ってきてしまう損傷ですね。

お客様には、リサイクルパーツで修理したとしても
その金額では難しいです。とお伝えしたところ
数日間 悩まれた末に
「リサイクルパーツが無かったら新品を使って下さい」
と 修理を依頼されました。

当店としても「修理したい」とお受けしたからには
「出来るだけご負担が掛からないように修理します｣と
お約束させていただきました。

ボルトオンで取り替えられるフェンダーとドアは
リサイクルパーツを探すとして、問題はこのサイドシルパネルです。
思わず 「うわぁ・・・」と言ってしまうほどです。
どこで修理してもこれ位の損傷だと交換ですね。

しかし、このパネルの交換は溶接を伴います。
部品を取り寄せて切った貼ったの大掛かりな作業です。
イコール＝工賃が多くかかってしまうので、先ずは修理にチャレンジです。

サイドシルの素材は鉄ですが まるで伸びた千歳飴のようです。
相手の車のタイヤがあたり、べったり跡がついています。
フェンダー、ドアを外し室内が汚れないようにビニールで
養生をしてから修理開始です。

ハンダで引き出しプレートを溶着して引っ張ります。
段々と凹みが出てきました。

引き出し終了。
と言ってしまえば簡単ですが、簡単では無く時間もかかりました。
グニャっと曲がっていたプレスラインも出てきて
最初の状態よりずいぶんと良くなりました。

しかし、この状態ではまだまだ凸凹です。
パテと言う粘土のような物を付け硬化後に磨いて面を作ります。

ドアは同色のリサイクルパーツが見つかりました。

パネルを仮付けしてみます。いい感じです。
フェンダーも１枚だけありました。赤ですがあれば良しですね。

パネルを再度外し、パテを磨きサフェーサーという下塗りを塗装する前です。

サフェーサーを塗装して硬化したら
サンドペーパーでツルツルに磨き下地を作ります。
これでやっと上塗りです。

ドアを取り付けてしまうと塗れない箇所なので
サイドシルだけ先に塗装します。

残るはフェンダーです。機械にサンドペーパーを付けて
「足付け」と言って細かいキズを付けます。
こうすることで塗料の密着が良くなります。

下色が赤い塗料の場合は「にじみ」と言って上塗りの色合いが
変わってしまうことがあります。
防止する為に一度グレーのサフェーサーを塗装して赤を抑えます。

塗装完了。
後は強制乾燥させて どんどん組み付けるだけです。

修理のついでに ご用命いただきましたスタッドレスタイヤと
アルミのセットも装着して（特価でやらせていただきました）
もう直ぐ出来上がりです。

組み付け後、外したヘッドライトの点灯チェックやドアの機能部品の作動を
確認するとドアミラーが格納しません。グレード違いですね。
外して確認するとやはり配線が違います。
早まって捨てなくて良かった（笑）

最後に塗装箇所をサラット磨いて完成です。

酷かったサイドシルもいいですね。

お客様には、
「無料の代車や、修理代が思っていた程でなくて助かりました」と
おっしゃって頂けました。

当店としても「新品パーツを使ったので高くなってしまいました」とは
とても言えないので
少しでもお役にたてて良かったです。

また、こんな事があっては困りますが、もしもの時はご相談ください。

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今回は当店をご利用頂きまして有難うございました。
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オートクラフト柳沢
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土曜日 ＡＭ9: 00～PM5: 00

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